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Channel: ゴロゴロお昼寝しています
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奏 13

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ひとつ前のお話はこちら
 
今までは転載してたんですけど…
私がホント、バタバタしておりまして
転載可にするのを忘れたり
あと、転載記事は予約投稿とかもできないんで
読まれる方は大変かと思いますが、
ふらちゃんとのお部屋を往復する形で、今後はお願いします<(_ _)>
・・とはいえ、皆さん、普通に往復してらっしゃるし大丈夫かな?
 
注)決して、ふらちゃんが私が暴走する事を危惧した訳ではありません(激爆)
まぁ、逆に私に暴走を許可してくれたのかも? 
そう思います 
 
 
 
イメージ 1
 
 
「あぁ、これ、営業2課のキム課長に届けてきてくれないか――。」
 
「はい。」
シンに用事を頼まれた
 
 
すかさず課長がチェギョンに声をかける
「おい、チェギョン君、営業2課に行くなら、ついでに煙草をひとつ頼む!」
 
 
「課長… ぜんぜんついでじゃないでしょ。
 営業2課と自販機のある休憩室じゃ真逆じゃないですか。」
雑用を頼む課長を呆れた風にみるシン。
 
「あっ・・別にいいですよ…
 席を立つのは一緒ですし。」
イヤな顔一つせずにニコリと了承するチェギョン。
 
 
「悪いねぇ・・。」
そう言いながらも課長はポケットの中から煙草代を取り出すとチェギョンに差し出す。
 
 
「あぁ、俺ちょうど煙草きらしてるんで、俺が行ってきますよ。」
課長の手から煙草代を手にとると、シンは部屋を出る。
 
「先輩っ・・いいですよ。 私、行ってきますから…。」
パタパタと慌ててシンを追いかけ、声をかける。
 
 
「いいよ・・ ほんとに俺、ついでだし・・。」
「それにしてもおまえはお人よしっていうか―――。」
シンはチェギョンの額を人差指で軽くはじく。
 
「いてっ・・」  両手で額を押さえると、不服そうにチェギョンは軽く唇を尖らせた。
 
 
 
 
あの日から、
私達は以前の様な先輩と後輩として、ごく普通に過ごしている
 
変わったことと言えば・・
煙草を吸うイ先輩をみかける様になったこと
 
 
 
イメージ 3
 
 
 
「ちょっと、聞いてよ、チェギョンっ!」
 
就業時間をおえた帰り道、嬉しそうにガンヒョンが腕を絡めてきた
あぁ・・これはきっとノロケ話だ・・・
私達と違って、ガンヒョンはあの日からギョンさんとの交際をスタートさせた。
 
「どうしたの、嬉しそうな顔しちゃって。」
 
「ほら、私達、昨日1ヵ月記念日だったでしょ。
 ギョンさんたら、お店を貸し切りにしてくれて―――♥」
 
 
さすがはあの店のオーナーだ…
 
それにしてもガンヒョンの変わり様には驚かされた。
今までは同い年か歳下系の男の子と付き合うことが多かったガンヒョン
見た目通りのクールビューティーっていうか、
どちらかと言えば甘えるんじゃなくって甘えられる方で―――
でも、そんなガンヒョンをギョンさんは変えてしまった
年上だからだろうか・・
でも親友の幸せな姿は嬉しいっていうか
 
 
「あっ・・そうそう、
 ギョンさんがチェギョンにもまた店に顔を出して欲しいって言ってたわ。
 今年のクリスマスディナーのコースメニューを試食してもらいたいんですって。」
 
「へぇ… 」
クリスマスか・・
今年のクリスマス・・ 私はひとりっきりだわね。
 
 
「チェギョンに試食してもらったって、全部美味しいって言うだけだって…
 試食してもらうだけ、無駄よって言ったんだけど・・。」
 
「ちょ・・ちょっと、ガンヒョンっ! それって酷くない?」
 
「だって、事実でしょ。」
「でも、ギョンさんが、チェギョンはすっごく美味しそうに食べてくれるからって。
 まぁ、味に対するコメントは期待してないってことなのかもしれないんだけど…。」
 
 
「私は美味しいから、素直に美味しいって言うだけで――。」
 
「じゃあ、今度の金曜日、私と一緒にriunioneに行ってくれる?」
 
「えぇ、いいわよ。」
コクリと頷いたチェギョン。
 
私はあの日からriunioneには行っていない
チャンさんがイ先輩の親友だから・・
もしイ先輩が見知らぬ女の人を連れて食事に来ているのに鉢合わせしたら…
そう思うとriunioneには脚がむかなかった。
 
 
「ギョンさんもね、気にしてたのよ、チェギョンのこと・・・
 煽りすぎちゃったかなって。」
 
「へ?」
 
 
「イ先輩もね・・・riunioneには顔を出してないみたい。」
 
「そうなんだ―――。」
 
 
「あっ、でも、全く連絡を取り合ってないって訳じゃないのよ。
 ギョンさんって、ほら・・あの通りの性格だし・・・。」
 
「そうね。」 
あの性格だからこそチャンさんは、イ先輩と長く付き合っていられるような気がする。
 
 
「チェギョンは・・そのぉ… イ先輩との事、本当にもういいの?」
 
あの日の翌日、チェギョンから聞いたのは
『やっぱり押し倒せなかったや・・』  そのひと言だけ。
チェギョンが泣いていたら、その理由を言うまで問い詰めていたかもしれない
だけど何かが吹っ切れたようにチェギョンはイ先輩にごく普通に接していた
だから今まで尋ねることはしなかった。
 
 
「えぇ・・ もういいの。」
「イ先輩との事はいい思い出よ。」
 
 
「ほんとに?」
 
「えぇ・・。」
「もし、ガンヒョンとチャンさんが結婚するとして、
 介添え人をイ先輩と2人で務めるとなっても大丈夫よ♪」
 
 
「ちょっと、チェギョンっ! 結婚だなんて、そんなっ・・  ////// 」
顔を赤らめるガンヒョン。
 
 
「あら、そんなことわからないじゃない…
 もしかしたら可愛いbabyの方が先だったりして♥」
チラリと意味深にガンヒョンのお腹のあたりに視線を向ける。
 
「もう、チェギョンったらっ!」
 
「あはははは…。」
 
じゃれあう様にしながら、チェギョンとガンヒョンは2人で会社を出た。
 
 
 
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